『百年の女』 酒井順子さん
今まさに世間を騒がせている「女性」問題。
ニュースを見てるうちにふと思い出し、本棚から取り出してみました。
1916年(大正5年)に創刊され、2016年に創刊100周年を迎えた雑誌「婦人公論」(現在も刊行中)から、100年に渡る女性の歴史を、当時の雑誌の記事を元に振り返った本です。
まず、創刊当時(大正5年)の日本人の平均寿命が男女共に、40歳前半…。私、もう死んでたのか!という驚きから始まり…
女性は、幼い時は親に。結婚したら夫に「絶対服従」が当たり前の価値観の中、すでに嫁姑問題の記事があったりして…
あぁ、100年前からここは変わらないんだな。と思ってみたり…
選挙権に関して、お偉い先生が「女に参政権などは、未来永劫、必要ない」と、平気で言えてしまう時代があったことにガッカリしたり…
しかし、私の祖母は大正15年生まれなのですが、まさにこういう時代を生きてきた女性なんですよね。
そう思うと、すごく遠い昔の話し…ではないんだなぁと。
もちろん「老老介護」や「ひきこもり」など、今の時代ならではの新たな問題もありますが、それでも、やっぱり!「自由」が増えた「今」は、ありがたいなと思うのです😊
ただ一つ…昔の言葉をそのまま使っているので、仕方がないとはいえ、オールドミスとかハイミスとか💦
独身にはちょっと心にグサグサくることもある、一冊です(笑)